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健康と環境に根ざした家づくり
近年、健康や環境を意識した住宅が建つようになりました。どんな素材があるのかを紹介していきます。
最近では、構造材や内装材に無垢の木を多く取り入れた家が増えてきています。「木」には元々、優れた性能や特性があります。木には、癒し、リラックス効果があることは広く知られていますが、他にも、木は伐採後も呼吸を続けるので、湿気が多ければ、水分を吸収し、乾燥すると内部の水分を水蒸気として空気中に放散するという調湿作用に優れています。この調湿作用により結露を防ぐことができ、カビやダニの繁殖を抑えることもできます。また、断熱性にも優れています。木の「熱伝導率」は低く、合板やコンクリートの床は足元から冷えるのに対し、木の床は逆に暖かく感じることがあります。暑い夏でもべたつくことがなく、さらっとしています。よってエアコンへ依存することが少なくなり、省エネにつながります。
壁に使われる素材として、和紙や漆喰などがまた取り入れられるようになりました。まず和紙の原料は植物の表皮のすぐ内側にある柔らかい内皮です。昔からの代表的なものは、楮(コウゾ)、、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンビ)で、最近ではケナフも使用されるようになりました。和紙は独特の風合いだけでなく、機能性でも優れていて、特に調湿性、調光性、保温性、吸音性に優れています。次に漆喰ですが、消石灰と砂などの骨材、角又や銀杏草、天然の海藻を煮詰める等ののり材、麻やわらなどのスサを混ぜた日本古来の壁材です。内装材としては、施工に手間や費用がかかるため、ここ30年ほどはビニールクロスが多く使用されてきました。しかし、近年シックハウス症候群などが社会問題化してきたため、呼吸ができる壁として漆喰の塗り壁が見直されています。また、珪藻土というのもよく聞かれますが、多くの珪藻土は自ら硬化しないために固化させるために接着剤として樹脂が混入されています。この樹脂の寿命が尽きると、粉状の珪藻土の粉塵が室内に舞うという危険性が指摘されています。
自然塗料というのは、合成塗料中に含まれる有機顔料や有機溶剤などが問題となり、作られるようになったのがきっかけです。製造に際しては、石油製品の代わりに再生可能で残留や危険性のない天然原料が使われています。その特徴として挙げられるのは、1、天然の原料が使われていることから塗装面から有害なガスが発生せず、室内環境も害しません。2、無垢材の素材を生かし、塗装後でも吸収力を止めません。3、塗装作業を行う人の健康を害することがありません。4、再塗装が何度もできます。という4点が挙げられます。